キアポ教会で行われるカトリック教徒最大のお祭りです。信者たちは、各地区ごとや教会ごとにナザレ像の複製を作り、それらを持ち寄ってキアポ教会周辺に集まります。お祭りのハイライトは、数万人の信者たちが見守るなか、十字架に架けられた等身大の黒いナザレ像が、長いロープの付いた山車に乗って市内をパレードすることです。400年前にメキシコから運ばれたこのナザレ像には、さまざまな奇跡を起こす力があるとされ、信者たちは白い布を護衛隊に投げて十字架やナザレ像に触れてもらいます。護衛隊は、その布を信者に投げ返します。この布は聖なるお守りとして大切にします。この祭礼は数百年の伝統があり、アジア最大のカトリック国の象徴でもあります。