日本でご主人が申請しなければならない手続き

フィリピンで結婚式を挙げた（婚姻証明書にサインした）日から3ヶ月以内に日本の当該市町村役場へ【婚姻届】を提出します。これを行ってからでないと、入国管理局への在留資格認定証明書の申請ができません。この時点ではフィリピン人配偶者はまだ来日できていませんので、あなた自身が届け出を行います。役所への婚姻届に必要な書類は、

1. 婚姻証書謄本（NSO発行）の原本１通と日本語翻訳文 (翻訳者明記）
2. フィリピン人の出生証明書謄本(NSO発行）の原本１通と翻訳文 (翻訳者明記）

となりますが、これ以外にも必要なものがあるときがありますので、それぞれの役所へ事前に問い合わせする事をお勧めします。【婚姻証書】の謄本と【出生証明書】の謄本は必ずNSOの認証が必要です。フィリピン滞在中か、時間がないようでしたら、フィリピン人配偶者がNSOへ行って、その書類をもらって、その後適当な翻訳業者（役所でも紹介してもらえますがご自由に）に日本語に翻訳してもらったものと原本（オリジナル）を2部以上日本へ郵送してもらいます。この後、フィリピンと日本の双方で、婚姻証明書と出生証明書の謄本の原本（オリジナル）は数通必要になりますから、NSOでは5部以上もらっておきましょう。

日本での当該市町村役場での婚姻届が受理されると、あなたの戸籍謄本にフィリピン人配偶者とのフィリピンでの婚姻の事実、氏名、生年月日等が記載（住民票には記載されません）されます。それらが記載された新しい戸籍謄本を取得してから、フィリピン人配偶者が日本に住むための【在留資格認定証明書】の発給申請を日本の入国管理局に行う事になります。在留資格認定証明書の発給申請は通常、あなたが当該地方入国管理局で行う事になります。申請する日本の入国管理局は、原則として日本人配偶者の住民票届地の管轄地方入国管理局になります。申請するには事前に書き込んでおかなければいけない書類がいくつかありますので、一度入国管理局に出かけて、その書類一式を入手しておく事が必要です。入国管理局へ提出を必要とする書類は、

1. 申請書（日本人の配偶者等用）：入管所定様式
2. 戸籍謄本：婚姻の記載のあるもの1通
3. 住民票：世帯全員分
4. 職業証明書：会社員の方は在職証明書、会社役員の方は登記簿謄本、自営業の方は確定申告書原本と営業許可証
5. 収入証明：総所得の記載のある住民税課税証明書もしくは非課税証明書
6. 身元保証書：入管所定様式
7. 質問書：入管所定様式
8. 申請人(フィリピン人配偶者）顔写真　縦4cm横3cm の無背景の写真2枚
9. ふたりのスナップ写真（結婚式等）2、3枚
10. 申請人（フィリピン人配偶者）の結婚後作成したパスポートの写し　この時点でパスポートがまだない場合は必要ありません 。
11. フィリピンでの婚姻証書謄本とその日本語翻訳文各1通(翻訳者明記）
12. フィリピン人配偶者の出生証明書謄本とその日本語翻訳文各1通(翻訳者明記）
13. 切手を貼った定形郵便　返信先の住所氏名を記載しておく

以上となります。このほかに上記以外の「その他の参考となるべき資料」を提出しなくてはならないときがあります。フィリピン人配偶者の出生証明書と婚姻証明書は、NSO発行の証明書にしてください。もし失職中の場合は、質問書にいつ失業したのかを明記し、失業保険給付証明か預貯金残高証明書を添付すれば申請受付可能です。あとは、フィリピン人配偶者の顔写真のネガを持ち帰ってください。インチサイズからセンチサイズに日本で焼き直しする必要があります。入国管理局での申請受付時間の確認も忘れないでください。

在留資格認定証明書の発給申請が受理されると、入国管理局での審査が行われます。申請から発給までに通常2-4ヶ月要します。場合によっては追加書類の提出を求められる事があるようです。国際電話の交信記録や手紙などを準備しておいた方がよいかもしれません。入国管理局が神経を尖らせてチェックしている事は【偽装結婚】の疑いがあるのではないかということです。まったくそういうことに当てはまらないのであれば、何も心配する事はありません。呼び出しや追加の書類を求められた場合は、その指示に従ってください。

もし、フィリピン人配偶者が、以前来日していたときのパスポートが偽造で、自分の情報を少しでも使っているのでしたら、その事実を正直に入国管理局に伝えて、今後のことを相談しましょう。もしその結果、在留資格が不交付となった場合は、その理由を担当官に尋ね、再申請する際の注意点を詳しく聞いておきましょう。そして諦めないで再申請してください。